・・・ 私はいまは保守党に加盟しようと思っています。こんな事を思いつくのは私の宿命です。私はいささかでも便乗みたいな事は、てれくさくて、とても、ダメなのです。 宿命と言い、縁と言い、こんな言葉を使うと、またあのヒステリックな科学派、または・・・ 太宰治 「返事」
・・・じき、当時のナップに加盟していた日本プロレタリア作家同盟に参加した。そして精力的にソヴェトの社会生活の見学記、文化・文学活動の報告をかいた。一九三〇年の暮から一九三二年いっぱいに書かれたソヴェト紹介の文章は、『女人芸術』『戦旗』『ナップ』を・・・ 宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第九巻)」
・・・を組織した画期的な事実も無視されている。加盟団体あわせて一千万人の組織員をもつ民主主義擁護同盟は、組織の大きさだけの活力を発揮しにくい事情におかれていたが、それでも各地におこっている人権蹂躙の問題に具体的に働いた。 同氏が、「平和を守る・・・ 宮本百合子 「五月のことば」
・・・後、ベスパーロフは自己批判してラップに加盟したのであった。それにも拘らずベスパーロフの理論の中には、多分な機械主義があり、詩人ベズィメンスキーの極左主義と結びついた。 大衆は、集団農場化の実践において、仕事が困難であるため特別に多かった・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
・・・芸術労働者組合として、産業組合連合へ加盟したのだ。一九二七年に賃銀割出しの方法をいろいろ改正し、それをいま実行している。 歌舞伎の内部のように、だから封建的な秘密給金制は当然ないわけだ。云わば、芸術労働者の俸給も、ソヴェトではパンと同・・・ 宮本百合子 「ソヴェトの芝居」
・・・ ところが、わが「コップ」加盟の各団体およびその同盟員によって執筆、刊行された同志小林に関する諸文献を仔細にしらべて見ると、それらのあるものも、やはり同様な文化主義的傾向や右翼的逸脱への危険を示していることを発見する。 これらに対す・・・ 宮本百合子 「同志小林の業績の評価に寄せて」
・・・日本プロレタリア文化連盟に加盟する十三の文化団体は、講演会、展覧会、芝居の公演と精力的に参加した。日本では工場で働く婦人の数だけでも男の労働者の四割八分を占めている。そんなに大勢いる勤労婦人のための特別な催しを、この挨拶週間のプログラムから・・・ 宮本百合子 「日本プロレタリア文化連盟『働く婦人』を守れ!」
・・・十二月〔中旬〕、全日本無産者芸術団体協議会作家同盟に加盟した。平凡社から『宇野千代集』と合冊で『中條百合子集』が出版された。一九三一年「三月八日は女の日だ」「スモーリヌイに翻る赤旗」「ソヴェト五ヵ年計画と芸術」そ・・・ 宮本百合子 「年譜」
・・・積極的な気質で、一九二二年には、ロシア共産党に加盟した。そして、中央執行委員会の中の、質問応答掛で働き出した。 革命とともに数百万の女が、ソヴェト同盟の新社会の礎を据えるために男と並んで働きだした。八時間労働。同一労働に対しては男女同賃・・・ 宮本百合子 「プロレタリア婦人作家と文化活動の問題」
・・・それから新しい踏み出しで日本プロレタリア作家同盟に加盟した。 今度の場合も同じだ。彼らが日本プロレタリア作家同盟に合流することを予定して、「文戦」の幹部と階級的闘争を行ったからには、はっきり第二「文戦」打倒同盟として自身を組織し、自己批・・・ 宮本百合子 「文芸時評」
出典:青空文庫