・・・イギリスでマクドナルドの労働党が多数をしめて労働党内閣となったのも、生活を打開しようとする大衆の要望のあらわれであった。しかし、ごく表面しか見ることのできない一人の婦人旅行者であるわたしの眼に映った一九二九年のロンドンは、マクドナルドの労働・・・ 宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)」
・・・ イギリスのプロレタリアートは、骨ぬきの労働党と二百万の失業者とをもっている。イギリスのプロレタリアートは、こういう子供のための劇場を、いつもつようになるであろうか。 アメリカは、金持たちの子供を、個人主義の天才養成法、ダルトン・プ・・・ 宮本百合子 「スモーリヌイに翻る赤旗」
・・・フランスの元首相ポアンカレー、外相ブリアン、英国の労働党外相ヘンダアソン等の嘘の皮が骨までひきはがれた。 全ソヴェト作家団体協議会では、直に、真剣な産業擾乱陰謀についての批判大会を開いた。あらゆるソヴェトの印刷物は、この陰謀発覚について・・・ 宮本百合子 「ソヴェト文壇の現状」
・・・ 英国では、マクドナルド労働党内閣は婦人労働大臣にミス・ボンフィールドを任命していた。大臣はソヴェト同盟ばかりではないぞといばった。資本主義経済の必然の行きづまりで、労働党内閣は、今度保守党自由党の連立内閣をつくった。そして、労働党も日・・・ 宮本百合子 「プロレタリア婦人作家と文化活動の問題」
出典:青空文庫