ほっぽうげんかいせん【北方限界線】
黄海上に設けられた韓国と北朝鮮の軍事境界線。朝鮮戦争終結後、1953年に在韓国連軍が北朝鮮と交渉せずに設定した経緯があるため、北朝鮮は公式には認めていない。1999年9月、北朝鮮は北方限界線の南側に新たな海上軍事境界線を設定し、北方限界線の撤廃を主張。付近の海域では、韓国の境界警備艦艇と北朝鮮の漁船警護艦艇などがたびたび衝突し、銃撃戦も起きている。NLL(northern limit line)。
ほっぽうせんそう【北方戦争】
1700〜1721年、バルト海の支配権をめぐって、デンマーク・プロイセンなどと結んだロシアとスウェーデンとの間で行われた戦争。当初はスウェーデンが優勢であったが、ポルタバの戦いを転機にピョートル大帝のロシアが勝利をおさめ、1721年のニスタット条約でバルト海東岸を獲得、強国の地位を得た。大北方戦争。
ほっぽうぶっきょう【北方仏教】
中央アジア・チベット・モンゴル・中国・朝鮮半島・日本などの仏教。梵語 (ぼんご) 仏典あるいはその翻訳仏典が行われ、大乗仏教を主とする。北伝仏教。→南方仏教
ほっぽうよんとう【北方四島】
ロシア連邦と日本との間でその帰属が問題となっている、歯舞 (はぼまい) 群島・色丹 (しこたん) 島・国後 (くなしり) 島・択捉 (えとろふ) 島のこと。→北方領土
ほっぽうりょうど【北方領土】
第二次大戦後ソ連の統治下になり、ロシア連邦と日本との間でその帰属が問題となっている地域。一般に歯舞 (はぼまい) 群島・色丹 (しこたん) 島および南千島の国後 (くなしり) 島・択捉 (えとろふ) 島をさす。
ほっぽうりょうどとくそほう【北方領土特措法】
「北方領土問題等解決促進特別措置法」の略称。
ほっぽうりょうどもんだいとうかいけつそくしんとくべつそちほう【北方領土問題等解決促進特別措置法】
北方領土問題等について国民の関心を高め、交流事業、元居住者への援護、隣接地域の振興等に関する計画を推進するために制定された法律。昭和58年(1983)施行。平成21年(2009)の改正で、北方領土を「わが国固有の領土である」と明記。北方領土の法的位置づけを初めて明確に示した。北方領土特措法。北特法。
ほっぽうりん【北方林】
カナダ・アラスカ・シベリア・スカンジナビアなど、北緯45〜70度に分布する亜寒帯林。総面積約は1300万平方キロメートルで、世界の森林面積の3分の1を占める。