匹夫罪なし璧を懐いて罪あり
《「春秋左伝」桓公一〇年から》凡人は、本来のままならば、罪を犯すことはないのに、身分不相応な財宝を手にしたために罪悪を犯し、災いを招くようになる。
匹夫も志を奪うべからず
《「論語」子罕 (しかん) から》どんなにいやしい者でも、しっかりした志を持っていれば、だれもその志を変えさせることはできない。人の志は尊重すべきであるということ。→三軍も帥を奪うべきなり匹夫も志を奪うべからざるなり
ひっぷげろう【匹夫下郎】
匹夫と下郎。身分のいやしい男。
ひっぷのゆう【匹夫の勇】
《「孟子」梁恵王下から》思慮分別なく、血気にはやるだけのつまらない勇気。
ひっぷひっぷ【匹夫匹婦】
身分のいやしい男女。道理のわからない者ども。「下は市井の—に至る迄何人 (なんびと) をも友とし」〈魯庵・社会百面相〉