じゅうまん-おくど【十万億土】
この世から、阿弥陀仏あみだぶつがいるという極楽浄土に至るまでの間に、無数にあるという仏土。転じて、極楽浄土のこと。非常に離れている意味にも用いられる。▽仏教語。「億」は非常に大きな単位の意で、「十万億土」は非常に多いという意味。
- 句例
- 十万億土のかなたへ
- 用例
- ひざのつきあうほど間ぢかにちょこんとすわって、その小さな目のなかに私の姿をしまってあの十万億土までも持ってゆこうとするかのようにじっと見つめながらよもやまの話をする。<中勘助・銀の匙>
- 類語
- 極楽浄土ごくらくじょうど 寂光浄土じゃっこうじょうど