ちどりあし【千鳥足】
1 千鳥の歩くように、足を左右に踏み違えて歩くこと。特に、酒に酔ってふらふらと歩くこと。また、その足つき。「—で帰る」 2 馬の足並みが千鳥の飛ぶ姿のようであること。一説に、その馬の足並みの音が千鳥の羽音に似ているところからともいう。「—を踏ませて、小路を狭しと歩ませらる」〈太平記・一二〉
ちどりかがり【千鳥縢り】
「千鳥掛け1」に同じ。
ちどりがけ【千鳥掛(け)】
1 糸を斜めに交差させるかがり方。ほつれるのを防ぐために布の端に用いる。 2 紐 (ひも) ・糸などを斜めに打ち違えること。左・右と交互にすること。
ちどりごうし【千鳥格子】
千鳥が連なって飛んでいるように見える形の格子柄。ハウンドツース。
ちどりそう【千鳥草】
ラン科の多年草。中部以北の高山に自生し、高さ30〜50センチ。根は厚く手のひら状に分かれている。葉は広い線形。夏、淡赤紫色の花を穂状につける。てがたちどり。《季 夏》
ちどりのき【千鳥の木】
ムクロジ科の落葉小高木。山地に自生。葉は長楕円形で先が細くとがる。雌雄異株。4月ごろ開花し、翼をもつ実を結ぶ。やましばかえで。
ちどりはふ【千鳥破風】
屋根の斜面に設けた小さな三角形の破風。狐格子 (きつねごうし) をはめ込み、装飾や通気用に用いる。据え破風。
ちどりもく【千鳥目】
鳥綱の一目。カモメ・シギ・チドリ・ウミスズメ科など16科よりなる。渡り鳥が多い。