月の裏側の南極付近にあるクレーター。直径約2500キロメートルで、月面最大、かつ知られている限り太陽系最大級のクレーターとされる。大規模な天体衝突によって形成され、斜方輝石や橄欖石 (かんらんせき) をはじめとする深部のマントル物質が地表付近に放出されて堆積。また、盆地内の南極点に近いクレーターには、底部に永久影の箇所があり、水が氷として存在すると考えられている。中国の月探査機、嫦娥 (じょうが) 4号と嫦娥6号が着陸して探査を行った。名称は米国の天文学者R=G=エイトケンにちなむ。エイトケン盆地。サウスポールエイトケン盆地。