卵に目鼻
色白でかわいらしい顔だちのたとえ。
卵の四角と女郎の誠
四角い卵がないように、遊女が客に真心をもつはずがないこと。あるはずのないことのたとえ。
卵を見て時夜を求む
《「荘子」斉物論から》卵のうちから、鶏となって時を告げることを待ち望む。順序を考えず、せっかちに結果を求めるたとえ。
卵を渡る
きわめて危険なことのたとえ。「乱れて歌ふ鶏の、—・るあやうさの」〈浄・歌念仏〉
たまごいろ【卵色】
1 鶏卵の黄身の色。薄黄色。 2 鶏卵の殻の色。白茶色。
たまごがた【卵形】
鶏卵に似た楕円形。たまごなり。らんけい。
たまござけ【卵酒】
酒に鶏卵の黄身と砂糖を加え、温めた飲み物。寒さ防ぎや風邪のときに用いる。《季 冬》「岡惚 (おかぼれ) で終りし恋や—/草城」
たまごせんべい【卵煎餅】
小麦粉生地の煎餅で、原料に鶏卵の黄身をまぜて焼いたもの。
たまごたけ【卵茸】
テングタケ科のキノコ。夏から秋に、山林内に生え、傘の色は鮮紅色、ひだや茎は黄色。根元は卵状の白い壺 (つぼ) で包まれる。食用になるが、日本ではあまり食べない。
たまごつなぎ【卵繋ぎ】
そば切りなどで、つなぎに鶏卵を用いること。また、そのもの。