世界各国で運用されている発電用原子炉
炉型 | 炉数 | 電気出力(MWe) | 主な導入国 | 減速材 | 冷却材 | 燃料 |
加圧水型原子炉(PWR) | 278 | 258,215 | 米国・フランス・日本・ロシア・中国・韓国・ウクライナ・スウェーデン・英国・インドなど | 軽水 | 軽水(非沸騰) | 低濃縮ウラン |
沸騰水型原子炉(BWR) | 80 | 75,353 | 米国・日本・スウェーデン・インドなど | 軽水 | 軽水(沸騰) | 低濃縮ウラン |
加圧重水炉(PHWR) | 49 | 24,549 | カナダ・インド・中国・韓国など | 重水 | 重水(非沸騰) | 天然ウラン |
黒鉛減速ガス冷却炉(GCR) | 15 | 8,045 | 英国 | 黒鉛 | 炭酸ガス | 天然ウラン/低濃縮ウラン |
黒鉛減速軽水冷却炉(LWGR) | 15 | 10,219 | ロシア | 黒鉛 | 軽水(沸騰) | 低濃縮ウラン |
高速増殖炉(FBR) | 2 | 580 | ロシア・中国 | — | 液体金属ナトリウム | 濃縮ウラン/ウラン・プルトニウム混合 |
合計 | 439 | 376,961 | 燃料 |
発電用原子炉の開発世代による分類
開発世代 | 年代・特徴 | 主な炉型 |
第1世代 | 1950〜60年代前半に開発された初期の原子炉 | シッピングポート原発の加圧水型炉・ドレスデン原発の沸騰水型炉原子炉・コールダーホール原発のマグノックス炉など |
第2世代 | 1960年代後半〜90年代前半に建設された商業用原子炉 | 加圧水型原子炉(PWR)・沸騰水型原子炉(BWR)・CANDU炉(カナダ型重水炉)・改良型ガス冷却炉(AGR)・ロシア型加圧水型炉(VVER)・黒鉛減速沸騰軽水冷却炉(LWGR)など |
第3世代 | 第2世代炉の改良型として開発され、1990年代後半〜2010年代に運転を開始した原子炉 | 改良型沸騰水型炉(ABWR)・改良型加圧水型炉(APWR)・System80+など |
第3世代プラス | 2010〜30年頃までに導入される、第3世代炉の経済性を向上させた原子炉 | 高経済性単純化沸騰水型炉(ESBWR)・欧加圧水型炉(EPR)・AP1000など |
第4世代 | 2030年頃の実用化を目指して開発中の、より高度な経済性・安全性・持続可能性・核拡散抵抗性を備えた原子炉 | ナトリウム冷却高速炉・高温ガス冷却炉・超臨界圧水冷却炉・ガス冷却高速炉・鉛冷却高速炉・溶融塩炉など |