はらだかい【原田甲斐】
[1619〜1671]江戸前期の仙台藩士。名は宗輔 (むねすけ) 。伊達安芸宗重との争いから、大老酒井忠清邸で宗重を斬 (き) り、みずからも斬られた。伊達騒動の中心人物として、歌舞伎・浄瑠璃に登場する。
はらだけいきち【原田慶吉】
[1903〜1950]法学者。兵庫の生まれ。東大教授。ユスティニアヌス法典やハムラビ法典の研究で知られる。著作に「楔形 (くさびがた) 文字法の研究」「ローマ法」など。
はらだなおじろう【原田直次郎】
[1863〜1899]洋画家。江戸の生まれ。高橋由一に師事。ドイツ留学後、私塾鍾美館を設立する一方、明治美術会の創設に参加。代表作「靴屋のおやじ」など。
はらだまごしちろう【原田孫七郎】
安土桃山時代の貿易商。長崎の貿易商、原田喜右衛門の手代としてルソンに往来し、豊臣秀吉にルソン攻略を勧めた。生没年未詳。
はらだやすこ【原田康子】
[1928〜2009]小説家。東京の生まれ。本姓、佐々木。昭和31年(1956)刊行の「挽歌」がベストセラーとなる。平成15年(2003)「海霧」で吉川英治文学賞受賞。他に「蝋涙 (ろうるい) 」「満月」など。
はらだびょう【原田病】
眼球のぶどう膜・皮膚・内耳など色素細胞がある組織に炎症を起こす全身性疾患。両眼の視力低下・耳鳴りなどが起こり、白髪や皮膚に白斑がみられる。メラノサイトを攻撃する自己免疫疾患と考えられている。大正15年(1926)に眼科医の原田永之助が発見した。フォークト・小柳・原田症候群。
はらだまさずみ【原田正純】
[1934〜2012]医師。鹿児島の生まれ。水俣病研究の第一人者として診察・調査などに尽力。昭和39年(1964)には、母親の胎内で有機水銀に侵される胎児性水俣病の存在を明らかにした。カネミ油症事件やベトナム戦争における枯れ葉剤被害などでも、患者の救済に向けて活動した。著作に「水俣病」など。
はらだたいじ【原田泰治】
[1940〜2022]画家。長野の生まれ。日本各地の山村や水田・伝統的な祭りなどを、穏やかなタッチで描いた。作品集「ふるさとの詩」など。