じゅどうきつえん【受動喫煙】
他人の吸ったタバコの煙を周囲の人が吸わされること。火を付けたまま放置されたタバコの煙(副流煙)は、特に有害物質が多い。不本意喫煙。間接喫煙。→コチニン
じゅどうきつえんぼうしじょうれい【受動喫煙防止条例】
公共の場における受動喫煙の防止について定める条例の総称。→路上喫煙禁止条例 [補説]平成22年(2010)4月施行の「神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例」が全国にさきがけて成立。のちに、令和2年(2020)4月、国の定める健康増進法が改正され、地方公共団体に対しても受動喫煙の防止に努める責務が追加され、同様の条例を制定する動きが全国に広がった。
じゅどうせい【受動性】
他からの働きかけを受け入れる性質。
じゅどうたい【受動態】
文法で、他からの動作・作用を受ける対象を主語に立てた場合に、その述語の動詞がとる形式。所相。受身。⇔能動態。
じゅどうてき【受動的】
[形動]他から動作・作用を及ぼされるさま。自分の意志からでなく、他に動かされてするさま。「—な態度」⇔能動的。
じゅどうめんえき【受動免疫】
他の生体にできた抗体を投与することによって得られる免疫。予防注射やジフテリア・破傷風の血清療法はこれを利用したもの。→能動免疫 →獲得免疫
じゅどうゆそう【受動輸送】
細胞膜内外の濃度勾配に従って物質が移動すること。
じゅどうそし【受動素子】
電子回路において電圧や電流を発生しない素子の総称。ふつう抵抗器、コンデンサー、インダクタンスなどを指す。→能動素子
じゅどうてきあんぜんきのう【受動的安全機能】
原子炉施設の安全機能の一つ。事故が発生した際に、外部からの動力や操作を必要とせず、炉内で自然に起こる物理的現象を利用して原子炉を停止・冷却する仕組み。重力によって冷却水を落下させたり、温度や圧力の変化を利用して冷却水や空気を循環させたりするもので、ポンプや送風機など外部動力が必要な機器に依存せず、人による操作も必要としない。
じゅどうてきあんぜんせい【受動的安全性】
1 原子炉で事故が発生した場合に、外部からの動力や操作に依存せず、炉内で起こる自然現象を利用した仕組みによって事象を終息させる機能(受動的安全機能)が確保されていること。パッシブセーフティー。 2 事故が発生した場合に、被害を最小限に抑えるための安全技術である「パッシブセーフティー」1のこと。これに対して、事故の発生を回避するための予防安全技術を「アクティブセーフティー」という。