古川に水絶えず
代々栄えた家は、おちぶれてもなんとか続いていく。基礎のしっかりしているものは容易に滅びないことのたとえ。
ふるかわかおる【古川薫】
[1925〜2018]小説家。山口の生まれ。出身地である長州の幕末・維新期を、綿密に集めた史料に基づいて描いた硬派の歴史小説で知られる。「漂泊者のアリア」で直木賞受賞。他に「走狗 (そうく) 」「暗殺の森」「高杉晋作」など。歴史に関する読み物も数多く執筆している。
ふるかわこしょうけん【古川古松軒】
[1726〜1807]江戸中期の地理学者・蘭医。備中の人。名は正辰。諸国を旅行し、交通・風俗・物産・史跡などを調査し、「東遊雑記」「西遊雑記」などを著す。幕命で「武蔵五郡の図」などを作成。
ふるかわし【古川市】
⇒古川
ふるかわたしろう【古川太四郎】
[1845〜1907]日本近代盲聾 (もうろう) 教育の創始者。京都の人。盲聾教育を志し、明治11年(1878)日本最初の盲聾学校、京都盲唖院の初代院長となる。独創的教育法とともに盲聾教育の確立に貢献した。
ふるかわろっぱ【古川緑波】
[1903〜1961]喜劇俳優。東京の生まれ。本名、郁郎。舞台・映画に活躍し、レビュー喜劇の発展に尽くした。「声帯模写」の語を初めて用いた。古川ロッパ。
ふるかわまこと【古川真人】
[1988〜 ]小説家。福岡の生まれ。平成28年(2016)「縫わんばならん」で新潮新人賞を受賞し作家デビュー。「背高泡立草 (せいたかあわだちそう) 」で第162回芥川賞を受賞した。