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・・・人夫がヒーローの帽子を失敬しようとする点まで全く同工異曲である。これは偶然なのか、それともプログラム編成者の皮肉なのか不明である。 凡児が父の「のんきなトーさん」と「隣の大将」とを上野駅で迎える場面は、どうも少し灰汁が強すぎてあまり愉快・・・
寺田寅彦
「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
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・・・丿影西東 〔漁舟丿して影西東白葦黄茅画軸中 白葦黄茅 画軸の中忽地何人加二点筆一 忽地として何人か点筆を加え一縄寒雁下二秋空一 一縄の寒雁 秋空を下る〕と言った絶句と同工異曲というべきである。『江頭百詠・・・
永井荷風
「向嶋」