しゅうさんきいりょう【周産期医療】
周産期とその前後の期間の母体・胎児・新生児に生じがちな突発的事態に対応するための、産科と新生児科とを統合した医療。→周産期母子医療センター
しゅうさんきぼしいりょうセンター【周産期母子医療センター】
周産期の母体・胎児・新生児に生じる突発的な事態に、24時間態勢で対応する緊急医療施設。産科・新生児科のほかに、内科・外科・精神科などが連携して医療を行う。新生児集中治療室(NICU)を9床以上、母体胎児集中治療室(MFICU)を6床以上備え、極めて高度な周産期医療を行うことのできる総合周産期母子医療センターと、基準を満たしていないが比較的高度な周産期医療を行うことのできる地域周産期母子医療センターとがある。いずれも都道府県が指定する。
しゅうさんきれんけいびょういん【周産期連携病院】
地域の診療所や周産期母子医療センターと連携して、中程度のリスクのある妊産婦に対応する二次救急医療機関。周産期緊急医療体制の充実を図るため、平成21年(2009)に東京都が制度を創設。帝王切開などの産科手術や合併症のある妊婦の母子管理などを行う診療体制を備え、24時間体制で休日・夜間も救急患者の受け入れが可能な病院を都が指定する。よりリスクが高く重症な場合は、MFICUやNICUなどを備えた周産期母子医療センターで対応する。
しゅうさんきしんきんしょう【周産期心筋症】
心疾患の既往歴のない女性が出産前後に突然発症する原因不明の心筋疾患。妊娠中から分娩後5か月以内に心不全の症状が現れる。息切れ・咳 (せき) ・全身のむくみ・倦怠感などの症状が続く場合は、早めに受診することが望ましい。産褥 (さんじょく) 心筋症。