しゅうしょう-ろうばい【周章狼狽】
大いにあわてること。非常にあわてうろたえること。▽「周章」「狼狽」はともにあわてる意。「狼」「狽」はともに伝説上の獣で、狼は前足が長くて後足が極端に短く、狽は前足が極端に短くて後足が長い。狽が狼の後ろに乗るようにして二頭は常に一緒に行動するとされ、離れると動けず倒れてしまうことから、うまくいかない意、あわてふためく意に用いる。「周章」に「狼狽」を添えて意味を強調する。
- 句例
- 事件を聞き周章狼狽する
- 用例
- 愛弟子まなでしの思いがけない現実暴露に接した橋本先生は、周章狼狽して耳のつけ根まで真赤に染まり、目の置き場に迷っているらしかった。<石坂洋次郎・若い人>
- 類語
- 右往左往うおうさおう 心慌意乱しんこういらん
- 対義語
- 意気自如いきじじょ 意気自若いきじじゃく 神色自若しんしょくじじゃく 泰然自若たいぜんじじゃく
- 活用形
- 〈―スル〉