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《後世は「にぎて」「にきで」とも》榊 (さかき) の枝に掛けて、神前にささげる麻や楮 (こうぞ) で織った布。のちには絹や紙も用いた。
「下枝 (しづえ) には青—、白—をとりしでて」〈神代紀・上〉
出典：デジタル大辞泉（小学館）
出典：青空文庫
･･･……御幣とおんなじ事だって。……だから私――まじめに町の中を持･･･ 泉鏡花「貝の穴に河童の居る事」
･･･なお媼さんが、片手に幣結える榊を持ち、杖はついたが、健に来合わ･･･ 泉鏡花「神鷺之巻」
･･･上る自信の輩の頭を、幣結うた榊をもって、そのあしきを払うような･･･ 泉鏡花「燈明之巻」
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