・・・この四半期内にやっつけるって。今更、もう三月待てなんぞと云って見ろ……それこそ物笑いだ。工場管理者の御亭主……自分の女房にさえ統制が利かないって……」 然しそれは、ドミトリーの勝手な間違いであった。工場の仕事は計画によっている。インガは・・・ 宮本百合子 「「インガ」」
・・・ 文学作品との直接のつながりから見ますと、今年の一月ころから三月ころまでの間最初の四半期は、さっきちょっと触れたように、民主主義が初々しく、ややまじめにあつかわれた時で、まだそこにどんなはみだしや歪みが出てくるのかわからないから用心ぶか・・・ 宮本百合子 「一九四六年の文壇」
・・・だが、より窮屈に暮さなければならないのは一般の人民で、巨大なコンツェルンの利潤は一九五〇年六月以後の三ヵ月だけで、前年の第三、四半期に比べて五四%増加したそうである。 商業会議所の機関紙『ネイションズ・ビジネス』は十二月号で次の意味を記・・・ 宮本百合子 「「人間関係方面の成果」」
出典:青空文庫