政府が行う外国為替などの売買やそれに伴う取引を円滑に行うための外国為替資金を、一般会計と区別して管理するための特別会計。昭和26年(1951)に「外国為替資金特別会計法」に基づいて設置された。財務大臣が管理する。外国為替相場を安定させるために日本銀行が行う為替介入の資金に充てられるほか、政府が保有する外国為替等の管理、国際通貨基金(IMF)への出資などにも使用される。円売り介入の場合、政府短期証券の一つである外国為替資金証券を発行して調達した円貨を外国為替市場で売却して外貨を購入し、米国債などの外貨建て債券などとして運用する。円買い介入の場合、外貨建て債券の売却などによって調達した外貨を外国為替市場で売却して円貨を購入し、外国為替資金証券の償還に充てる。運用収支は外国為替資金特別会計の歳入歳出として計上され、積立金を控除した利益が一般会計に繰入れられる。外為特会。外為会計。