原子力発電所などの原子力施設において、施設外部の送電網や施設内部の主発電設備から、原子力施設を構成する装置への電力の供給が停止すること。非常用炉心冷却装置や原子炉格納容器への電源供給が停止した場合は、非常用ディーゼル発電機によって、施設の安全確保に必要な電力を供給する。
[補説]平成23年(2011)3月11日に
発生した
福島第一原発事故では、
東北地方太平洋沖地震により送電線の
鉄塔が
倒壊して
外部からの電力供給が停止。その後、
津波により非常用ディーゼル発電機のほとんどが使用不能となり、
核燃料を
冷却する
機能が失われ、
炉心溶融および
圧力容器の
破損を伴う
深刻な原子力事故となった。