たはつき【多発機】
推進用の発動機、または発動機とプロペラを2基以上備えた飛行機。双発機・三発機・四発機など。
たはつせいこうかしょう【多発性硬化症】
中枢神経系の白質部分に、多発的、散在的に髄鞘(ミエリン鞘)が破壊される脱髄変化が起こる病気。原因不明。視力障害・運動失調・感覚異常などの症状がみられる。指定難病の一つ。MS(multiple sclerosis)。
たはつせいこつずいしゅ【多発性骨髄腫】
血液細胞の一つである形質細胞の癌 (がん) 。免疫グロブリンをつくる形質細胞が癌化すると、異常な抗体が大量に産生され、正常な抗体が著しく減少する。このため免疫機能が低下し、骨髄の造血機能が阻害される。一般に60歳以降の発症が多いとされる。主症状は骨の痛み・骨破壊・貧血・全身倦怠など。薬物療法のほか、造血幹細胞移植なども行われる。平成20年(2008)に治療薬としてサリドマイドの使用が承認された。
たはつがいしょう【多発外傷】
生命にかかわるような重い外傷が、頭部と胸部、腹部と手足など身体の複数部分に同時にみられる状態。
たはつせいのうこうそく【多発性脳梗塞】
脳の複数の血管が塞栓や血栓によって詰まる脳梗塞。
たはつせいのうほうじん【多発性嚢胞腎】
左右の腎臓に多数の嚢胞ができる遺伝性の病気。腎臓の機能が徐々に低下し、腎不全に至る。透析療法が必要。
たはつけっかんえんせいにくがしゅしょう【多発血管炎性肉芽腫症】
《医学では肉芽腫は「にくげしゅ」という》ANCA関連血管炎の一つ。旧称はウェゲナー肉芽腫症。上気道と下気道に肉芽腫を伴う血管炎を生じる。発熱や体重減少などの全身症状とともに、副鼻腔炎・中耳炎・のどの痛み・声のかすれなどの症状があらわれ、肺や腎臓に炎症を起こす。予後不良の疾患とされていたが、早期に免疫抑制剤・ステロイド剤などによる免疫抑制療法を行うことで予後が改善し、寛解する場合もある。指定難病の一つ。GPA(granulomatosis with polyangiitis)。