大冊(たいさつ)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・堂々七百頁ちかくの大冊である。大正四年に、勾当の正孫、葛原※氏が、その祖父君の遺業を、写真数葉、勾当年譜、逸話集等と共にまとめて見事な一本と為し、「葛原勾当日記」と銘題打って、ひろく世に誇示なされる迄は、わずかに琴の上手として一地方にのみ知・・・
太宰治
「盲人独笑」
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・・・ 先ずその人は、大冊十六巻からなるその作品の量を見て、このバルザックという人はよくもこれだけ書けたものだと一驚しながら、手当り次第に、その一冊をとりあげ、疑いぶかそうな様子で、どこかの頁をあける。偶然こういう言葉に出くわす。「最も優雅な・・・
宮本百合子
「バルザックに対する評価」
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