たいかぜんだい【大化前代】
日本史上の時代区分の一。大化の改新以前の6、7世紀ころ、従来の氏姓制度がゆきづまり、国家的な官司機構が整えられはじめた大和政権時代末期をいう。
たいかのかいしん【大化の改新】
大化元年(645)から翌年にかけて中大兄皇子 (なかのおおえのおうじ) ・中臣鎌足 (なかとみのかまたり) が中心となって行った、蘇我氏打倒に始まる一連の政治改革。唐の律令制を手本として、公地公民制による中央集権国家建設を目的としたもの。皇族・豪族の私有地・私有民の廃止、地方行政制度の確立、班田収授の法の実施、租庸調などの統一的な税制の実施などをうたった改新の詔 (みことのり) を公布。大宝元年(701)の大宝律令の制定によってその政治制度は確立した。