おおおかあきら【大岡玲】
[1958〜 ]小説家。東京の生まれ。大岡信 (まこと) の長男。「表層生活」で芥川賞受賞。他に「緑なす眠りの丘を」「黄昏のストーム・シーディング」「森の人」など。翻訳も多く手がける。
おおおかさばき【大岡裁き】
公正で人情味のある裁定・判決。江戸中期の名奉行といわれた大岡忠相の裁判に仮託していう。
おおおかしょうへい【大岡昇平】
[1909〜1988]小説家。東京の生まれ。戦争体験をもとにした「俘虜記 (ふりょき) 」で作家として出発。精細な心理描写と知的な作品構成で知られる。他に「武蔵野夫人」「野火」「レイテ戦記」など。
おおおかせいだん【大岡政談】
江戸町奉行大岡忠相の名裁判を描いた講談・脚本・小説など。
おおおかただすけ【大岡忠相】
[1677〜1752]江戸中期の幕臣。8代将軍徳川吉宗に認められ、江戸町奉行となる。公正な判断を下す名奉行として有名。越前守 (えちぜんのかみ) と称した。のち寺社奉行・奏者番。三河1万石の大名。→大岡裁き →大岡政談
おおおかまこと【大岡信】
[1931〜2017]詩人・評論家。静岡の生まれ。長男は芥川賞作家の大岡玲 (あきら) 。詩集「記憶と現在」「故郷の水へのメッセージ」、評論「紀貫之」「詩人・菅原道真」、随筆「折々のうた」など。平成7年(1995)芸術院恩賜賞。平成9年(1997)文化功労者、平成15年(2003)文化勲章。芸術院会員。