だいりせき【大理石】
石灰岩が変成作用を受けてできた粗粒の方解石からなる岩石。結晶質石灰岩。また、美しい石灰岩も総称し、建築・装飾用の石材として用いる。中国雲南省大理から産するものが有名であったところからの名。マーブル。
だいりせききゅうでん【大理石宮殿】
《Mramornïy dvorets/Мраморный дворец》ロシア連邦北西部、レニングラード州の都市サンクトペテルブルグにある新古典主義様式の宮殿。ネバ川に面する。18世紀後半、エカチェリーナ2世の愛人だった貴族グレゴリー=オルロフの命により、イタリア人建築家アントニオ=リナルディの設計で建造。ヨーロッパやロシアから集めた32種類もの大理石をふんだんに用いて華麗な装飾が施された。現在はロシア美術館の別館として利用されている。 《Marmorpalais》ドイツ東部、ブランデンブルク州の都市ポツダムにある宮殿。市街北部、ノイアーガルテン地区に位置し、ハイリガー湖に臨む。18世紀末、プロイセン王フリードリヒ=ウィルヘルム2世の夏の離宮として建造された。大理石と赤煉瓦 (れんが) をふんだんに用いている。1990年、「ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。
だいりせきこつびょう【大理石骨病】
古い骨を分解・吸収する破骨細胞の機能不全により、骨の内部にある空洞で骨質が増加して緻密になり、全身の骨が硬化する遺伝性の疾患。骨折しやすく、造血障害や神経圧迫症状などを呈する。