てんそん-こうりん【天孫降臨】
記紀きき(『古事記』と『日本書紀』)の神話の中で、孫の天津彦彦火瓊瓊杵尊あまつひこひこほににぎのみことが国土平定のため、天照大神あまてらすおおみかみの命を受けて、高天原たかまがはらから日向国ひゅうがのくに(今の宮崎県)の高千穂たかちほ峰に天下ったこと。▽「天孫」は天照大神の孫の瓊瓊杵尊のこと。「降臨」は神仏が天界から地上に天下ること。「降」は「ごう」とも読む。
- 出典
- 『日本書紀にほんしょき』神代紀じんだいき
- 句例
- 天孫降臨の神話
- 用例
- いわゆる天孫降臨になる。この瑞穂国みずほのくにに降臨し、国をひらき、その直系が日本の皇室をつくっていく。<司馬遼太郎・義経>