てんぴょうがわ【天平革】
江戸時代の武具の染め革の一。正平 (しょうへい) 革にならって古様に染めたもので、獅子や牡丹などの模様の中に「天平十二年八月」の文字を染め出してある。
てんぴょうしき【天平式】
天平時代に行われた美術様式。唐様式を取り入れて発達し、仏像彫刻や寺社建築に特徴がある。
てんぴょうじだい【天平時代】
日本の文化史、特に美術史上の時代区分の一。白鳳 (はくほう) 時代の後、平城京遷都の和銅3年(710)から平安京遷都の延暦13年(794)までをさす。
てんぴょうじゃく【天平尺】
日本の尺度の一。奈良時代に常用された尺で、唐の大尺に等しい。曲尺 (かねじゃく) の9寸7分8厘(約29.6センチ)にあたる。
てんぴょうぶんか【天平文化】
天平年間(729〜749)を中心に栄えた文化。唐および西域地方の影響を強く受けて国際的な性格を帯び、鎮護国家思想に基づく仏教興隆政策のもと、仏教美術の黄金時代を作り上げた。東大寺法華堂の諸仏や、正倉院御物などに代表される。