てんがいちかく【天涯地角】
天の果てと地の角(隅)という意から、きわめて遠く隔たっていることのたとえ。はるか遠い辺境の地のたとえ。
- 注記
- 「天涯」は、天の果て。「地角」は、大地の隅。「地角天涯ちかくてんがい」ともいう。
- 出典
- 徐陵じょりょう「武皇帝ぶこうてい相しょうと作な{割ルビ解除}りし時嶺南の酋豪しゅうごうに与うるの書」
- 用例
- 海をも山をも原野をも将はた市街をも、我物顔に横行濶歩して少しも屈托せず、天涯地角到る処に花の香かんばしきを嗅ぎ人情の温かきに住む、げに男はすべからく此の如くして男といふべきではあるまいか。〈国木田独歩・空知川の岸辺〉
- 類語
- 天涯海角てんがいかいかく