天狗になる
いい気になって自慢する。得意になる。うぬぼれる。「少しほめると、すぐ—・る」
てんぐかぜ【天狗風】
突然はげしく吹きおろす旋風。つむじかぜ。
てんぐこうもり【天狗蝙蝠】
ヒナコウモリ科の哺乳類。小形で体長3〜6センチ。鼻孔が管状で突き出ている。昆虫を捕食。日本・東南アジアに分布、森林などにすむ。
てんぐざる【天狗猿】
オナガザル科の哺乳類。体長約70センチ、尾長も同じくらい。顔が赤く、鼻は長くて先が垂れる。ボルネオ島に分布、水辺近くの森林にすみ、木の葉や芽を食べる。
てんぐす【天狗巣】
樹木の一部の枝が小枝を密生して出しているもの。巣のように見え、天狗の休み場と思われていた。
てんぐすけば【天狗透翅】
半翅 (はんし) 目テングスケバ科の昆虫。体長約1センチ、淡緑色で、翅 (はね) は透明。ウンカに似るが、頭部が天狗の鼻のように突出している。稲・サトウキビなどを吸汁。
てんぐすびょう【天狗巣病】
枝の一部が膨れ、そこから小枝が群がり出る病害。菌類の寄生によるもので、桜などではこの枝には花がつかない。
てんぐだおし【天狗倒し】
深山で、突然すさまじい原因不明の大音響が起こり、行ってみるとなんの形跡もないこと。また、原因不明で、突然すさまじい音がして倒れそうもない大きな建物が倒壊すること。
てんぐたけ【天狗茸】
テングタケ科のキノコ。有毒。夏から秋、松林などに生える。大形で、高さ約20センチ。傘は褐色で白いいぼが点在し、柄は白色で中ほどに白い膜をもつ。はえとりたけ。《季 秋》「—立けり魔所の這入口 (はいりぐち) /一茶」
てんぐたのもし【天狗頼母子】
1 富くじをまねたばくちの一種。曲物 (まげもの) に1から15までの木札を入れ、錐 (きり) で突き刺して、札を当てるもの。「右の手に錐 (きり) を持ちて、—と名づけ、道行く人を詐 (たら) し」〈浮・二十不孝・三〉 2 無尽の一種。くじに当たった者は、金を取った上にその後の掛け金を出さなくてよい頼母子講。天狗無尽。「無尽の沙汰には及び、—と人にはいはれ」〈風俗文選・天狗弁〉