キョウチクトウ科の常緑低木。株立ちとなり、葉は竹に似て、3枚が輪生。乳液に毒がある。夏、紅色の花を開く。花は先の5裂する筒形であるが、八重咲きが多く、白色・淡黄色などもある。インドの原産。《季 夏》「―花なき墓を洗ひをり/波郷」
出典:青空文庫
・・・ている、まだ花盛りの夾竹桃は、この涼しそうな部屋の空気に、快い明る・・・ 芥川竜之介「影 」
・・・と、やがて眼近い夾竹桃は深い夜のなかで揺れはじめるのであった。喬は・・・ 梶井基次郎「ある心の風景 」
・・・て感じられ、庭の隅の夾竹桃の花が咲いたのを、めらめら火が燃え・・・ 太宰治「黄金風景 」