ほうしょがみ【奉書紙】
《奉書に用いたところから》コウゾを原料とする和紙。しわがなく純白で上質。色奉書・紋奉書などの変種もある。越前奉書が有名。
ほうしょせん【奉書船】
江戸初期、幕府によって特別に認可された海外渡航船。寛永8年(1631)以後、海外渡航の船は朱印状のほかに老中の奉書を必要とした。同12年鎖国のため廃止。
ほうしょたび【奉書足袋】
奉書紙で作った足袋。元禄(1688〜1704)ごろ、江戸吉原に通う遊客が暑中や雨中などに1回限りのものとしてはいた。
ほうしょづつみ【奉書包み】
奉書紙に包むこと。また、そのもの。
ほうしょつむぎ【奉書紬】
《奉書紙のように純白であるところから》羽二重 (はぶたえ) に似た良質の紬。福井・石川県から産出。紋付などに用いた。