[名]《「やつこ」の音変化》
  1. 下僕。しもべ。

    1. 「生きて再び恋愛の—となり」〈福田英子・妾の半生涯〉

  1. 江戸時代、武家中間 (ちゅうげん) 。頭を撥鬢 (ばちびん) に結い、鎌髭 (かまひげ) を生やし、槍・長柄 (ながえ) 挟み箱などを持って行列の供先を務めた。

  1. 江戸初期の男伊達 (おとこだて) 侠客 (きょうかく) 町奴旗本奴とがあった。

  1. 奴頭」「奴豆腐」「奴踊り」「奴凧 (やっこだこ) 」などの略。

  1. 江戸時代の身分刑の一。重罪人の妻子や関所破りをした女などを捕らえて籍を削って牢 (ろう) に入れ、希望者に与えて婢 (ひ) としたもの。

  1. 男伊達の振る舞いをまねた遊女

    1. 近世まのあたり見及びたる—には、江戸勝山、京には三笠、蔵人」〈色道大鏡・四〉

[代]やっこさん」に同じ。
    1. 「どっちかと言や、—の方がずっと熱をあげてるでしょうな」〈高見・如何なる星の下に〉

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