・・・ 一九二七年 九九四二千人 一九三三年 一七〇〇〇千人 殆ど倍の千七百万という児童が、ソヴェト同盟では無月謝で、学用品、弁当まで国家の支給で勉強することが出来るのだ! それには教師が殖えなければならぬ。 現・・・ 宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
・・・学校生活で一番希望されていることは、学用品・運動靴の配給や、給食をもっとほしい、ということです、子供達が住んでいる町にのぞんでいる第一のことは、遊ぶところをつくってほしい、というねがいです。物をもっとやすくしてほしいという答もあります。家庭・・・ 宮本百合子 「今年こそは」
・・・九年制にしてどの子供もその間は勉強出来るように国庫がその保証をしてやらなければこのインフレーションの中で月謝を払い御飯を食べさせ学用品を買ってやるということは益々貧困化して来ている親の多数にとって負担である。 文部省にこの実状がわかって・・・ 宮本百合子 「女性の歴史」
・・・ソヴェト同盟では全額国庫負担の小学教育を実行しようとしています。学用品から弁当、寒いところだから必要な防寒具まで小供のためには国家が出そうとしている。母親として、誰がこのことに冷淡でいられましょう! 住居のことがある。ソヴェト同盟ではど・・・ 宮本百合子 「ソヴェト同盟の婦人と選挙」
・・・チリ紙、シャボン、マッチ、脱脂綿、ノート一冊からはじまる学用品のあれこれ、みんななくてはならない「ほしいもの」である。丸公でこれらは買えない。都留副長官が恐縮のいたりとして認めている。わたしたちは、キツネの襟巻がほしいだの、五千円のおもちゃ・・・ 宮本百合子 「ほうき一本」
・・・学校は食事も勉強に必要な学用品類をも文部省から支給されている、子供は勉強に必要なものは学校へ行けば有る。昨日Aという子が使ったものを、今日は自分が使う。明日いらなければ別の子がそれを使う、みんなにそれは必要な品である。必要だから皆が使う権利・・・ 宮本百合子 「露西亜の実生活」
出典:青空文庫