あべしんぞう【安倍晋三】
[1954〜2022]政治家。東京の生まれ。父は元外相晋太郎、母方の祖父は元首相岸信介。父の死後、山口の地盤を継いで平成5年(1993)衆議院議員に当選。小泉政権時の平成15年(2003)に自由民主党幹事長などを歴任。北朝鮮問題への強硬姿勢などで頭角を現し、平成18年(2006)に首相就任。教育基本法を改正するなどしたが、翌年、参院選敗北の責任や健康問題から辞任。平成24年(2012)に総選挙に勝利して再び首相に就任。アベノミクスなどを推進したほか、政権末期には新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に取り組んだ。首相在任期間は通算・連続とも歴代最長。令和4年(2022)参院選の応援演説中に銃撃され死去。→福田康夫 →菅義偉
あべのさだとう【安倍貞任】
[1019〜1062]平安中期の陸奥 (むつ) の豪族。頼時の子。厨川次郎 (くりやがわじろう) ともいう。前九年の役で源頼義・義家父子と戦い、敗死。
あべのせいめい【安倍晴明】
[921〜1005]平安中期の陰陽家 (おんようけ) 。土御門 (つちみかど) 家の祖。彼の占いや予言をたたえた説話は今昔物語集・宇治拾遺物語などにみられる。著「占事略決」。
あべのむねとう【安倍宗任】
平安中期の陸奥の豪族。頼時の子。貞任の弟。鳥海三郎ともいう。前九年の役で源頼義・義家父子と戦い、降伏して伊予に流刑。生没年未詳。
あべのやすな【安倍保名】
浄瑠璃「蘆屋道満大内鑑 (あしやどうまんおおうちかがみ) 」の登場人物。→葛 (くず) の葉
あべのよりとき【安倍頼時】
[? 〜1057]平安中期の陸奥の豪族。子の貞任・宗任とともに、前九年の役で源頼義・義家父子と戦い、敗死。
あべよししげ【安倍能成】
[1883〜1966]哲学者・教育家・評論家。愛媛の生まれ。夏目漱石の門下。一高校長。第二次大戦後、文部大臣、学習院院長を歴任。著「カントの実践哲学」「西洋近世哲学史」など。
あべは【安倍派】
自由民主党にあった派閥の一。清和会(のちの清和政策研究会)の昭和61年(1986)から平成3年(1991)における通称。会長は安倍晋太郎。→三塚派 自由民主党にあった派閥の一。清和政策研究会の令和3年(2021)以降の通称。会長を務めた安倍晋三が暗殺されたのちは、集団指導体制に移行した。令和6年(2024)解散。
あべだんわ【安倍談話】
平成27年(2015)8月14日に安倍晋三首相が発表した、戦後70年にまつわる談話。第二次大戦での日本の行いについて「反省」や「おわび」の意を示しつつ、「戦争には何ら関わりのない子や孫、その先の世代の子どもたちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と述べた。70年談話。戦後70年談話。