みやもとさぶろう【宮本三郎】
[1905〜1974]洋画家。石川の生まれ。戦争記録画にすぐれ、第二次大戦後は二紀会を結成。晩年は舞妓 (まいこ) ・裸婦などを描いた。
みやもとつねいち【宮本常一】
[1907〜1981]民俗学者。山口の生まれ。教員のかたわら近畿民俗学会に参加。渋沢敬三に認められ、アチックミューゼアムソサエティ(現神奈川大学日本常民文化研究所)の研究所員となる。全国を旅して歩き、各地の生活・文化・経済を研究、独自の民俗学を確立。離島振興にも尽力した。著「忘れられた日本人」ほか。
みやもとてる【宮本輝】
[1947〜 ]小説家。兵庫の生まれ。本名、正仁 (まさひと) 。広告代理店勤務ののち文筆活動に入る。「蛍川」で芥川賞受賞。エッセイストとしても人気が高い。他に「泥の河」「道頓堀川」「優駿」「人間の幸福」「月光の東」など。
みやもとむさし【宮本武蔵】
[1584ころ〜1645]江戸初期の剣術家。播磨 (はりま) あるいは美作 (みまさか) の人。名は玄信。号、二天。剣の修行のため諸国を巡り、二刀流を編み出し、二天流と称した。佐々木巌流との試合に勝ち、晩年は一時熊本藩主細川家に仕えた。水墨画にも長じた。著「五輪書」。 吉川英治の時代小説。武者修行に出たの成長を描く。昭和10〜14年(1935〜1939)に「朝日新聞」で連載された。昭和29年(1954)、稲垣浩監督により映画化され、第28回アカデミー賞にて外国語映画賞名誉賞受賞。 川村晃によるの評伝。昭和59年(1984)、成美堂出版の「物語と史蹟をたずねて」シリーズの1作として刊行。
みやもとゆりこ【宮本百合子】
[1899〜1951]小説家。東京の生まれ。本名、ユリ。旧姓、中条。17歳で「貧しき人々の群」を発表して注目され、のち、日本プロレタリア作家同盟に参加。再三検挙されながら抵抗の小説・評論を書き続け、第二次大戦後も民主主義文学運動に活躍。小説「伸子」「播州平野」「道標」など。