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辞書
小さな家。粗末な家。
「暑さを避け、山近き一—を借りて」〈独歩・女難〉
出典:デジタル大辞泉(小学館)
こいえがち【小家勝ち】
[名・形動]小さな家がたくさん建て込んでいるさま。「堀の幅の狭くなるにつれて次第に貧気 (まずしげ) な—になって」〈荷風・濹東綺譚〉
こいえぎんみ【小家吟味】
江戸時代、名主が借家人・店借人の生活状態を戸別に調べること。不審者の取り締まりなどを理由とした。「—を恐れ、一人は男分に世間を立て」〈浮・一代男・二〉
出典:青空文庫
・・・意気な小家に流連の朝の手水にも、砂利を含んで、じりりとする。 羽・・・ 泉鏡花「菎蒻本」
・・・傾いた軒、崩れた壁の小家にさえ、大抵皆、菖蒲、杜若を植えていた。・・・ 泉鏡花「七宝の柱」
・・・に臨んだ一方は、人の小家の背戸畠で、大根も葱も植えた。竹のまばら・・・ 泉鏡花「夫人利生記」
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