おぐりこうずけのすけ【小栗上野介】
[1827〜1868]江戸末期の幕臣。江戸の人。名は忠順 (ただまさ) 。外国奉行・軍艦奉行・勘定奉行などを歴任。フランスの援助下に将軍権力を強化しようと企てたが、鳥羽伏見の戦いに敗れた後、官軍に斬首された。
おぐりこうへい【小栗康平】
[1945〜 ]映画監督。群馬の生まれ。「泥の河」で監督デビュー。国内外で高い評価を得る。平成2年(1990)「死の棘 (とげ) 」でカンヌ国際映画祭審査員特別グランプリと国際映画批評家連盟賞を受賞。他に「眠る男」など。
おぐりそうたん【小栗宗湛】
[1413〜1481]室町中期の画家。俗姓を小栗、出家して法名を宗湛という。相国寺に入って、画僧周文に学ぶ。足利 (あしかが) 将軍家に仕え、幕府御用絵師となる。漢画の正統を受け継ぐ穏健な作風。
おぐりはんがん【小栗判官】
伝説上の人物。常陸 (ひたち) の城主。名は助重。父満重が管領足利持氏 (もちうじ) に攻め殺されたとき、照手姫に救われて、藤沢の遊行上人の道場に入る。説経節や浄瑠璃の主人公。
おぐりふうよう【小栗風葉】
[1875〜1926]小説家。愛知の生まれ。本名、加藤磯夫。尾崎紅葉の門下。構成の巧みさと美文体を特色とするが、自然主義風の作品も発表。「亀甲鶴 (きっこうづる) 」「恋慕 (れんぼ) 流し」「青春」など。
おぐりむしたろう【小栗虫太郎】
[1901〜1946]小説家。東京の生まれ。本名、栄次郎。昭和8年(1933)「新青年」誌に「完全犯罪」が掲載され流行作家となる。衒学 (げんがく) 趣味の強い推理小説を多く発表した。作「黒死館殺人事件」「白蟻」など。