やかたぐるま【屋形車】
屋形3をつくりつけた牛車 (ぎっしゃ) 。
やかたごう【屋形号】
「屋形」という称号。室町時代、特に許された守護大名が用いた。これを得なければ、家臣に烏帽子 (えぼし) ・直垂 (ひたたれ) ・素袍 (すおう) を着せることができなかった。
やかたじろ【屋形城/館城】
邸宅と城とを兼ねたもの。居城。
やかたぶね【屋形船】
屋形を設けた船。2階屋形もある。多くは、川や海辺での遊覧用。
やかたまち【屋形町】
貴人や武家の屋敷の立ち並んでいる町。屋敷町。「大坂の—まはり」〈浮・一代女・三〉
やかたもの【屋形者/館者】
武家屋敷に住む者。また、奉公する者。特に、江戸の遊里で、大名屋敷から通う江戸づめの侍をいう。「—と町者と、遊びの違ひ目あることは雪墨なり」〈ひとりね・上〉