やまなかさだお【山中貞雄】
[1909〜1938]映画監督。京都の生まれ。初監督作品「磯の源太 抱寝 (だきね) の長脇差 (ながどす) 」で注目を集める。新感覚の時代劇を世に出し、高く評価された。代表作「街の入墨者」「丹下左膳余話 (たんげさぜんよわ) 百万両の壺 (つぼ) 」「河内山宗俊 (こうちやまそうしゅん) 」「人情紙風船」など。
やまなかしかのすけ【山中鹿之助】
[1545〜1578]戦国時代の武将。出雲の人。本名、幸盛 (ゆきもり) 。尼子氏に仕えて毛利氏と戦い、主君の降服後も尼子十勇士とともに主家再興に奔走。織田信長を頼り、豊臣秀吉に従って中国征伐に出陣したが、毛利軍に捕らえられて殺された。
やまなかぬり【山中塗】
石川県加賀市山中地区から産する漆器。
やまなかひさし【山中恒】
[1931〜 ]児童文学者・文芸評論家。北海道の生まれ。長編「赤毛のポチ」で日本児童文学者協会新人賞を受賞し、本格的な執筆活動に入る。「花のウルトラ三人衆」「なんだかへんて子」「あばれはっちゃく」など、物語性の豊かな作品を多く書く。他に「三人泣きばやし」「とんでろじいちゃん」など。
やまなかぶし【山中節】
石川県の山中温泉地方でうたわれる民謡。盆踊り甚句から出て、浴客相手の座敷歌に変わった。
やまなかみねたろう【山中峯太郎】
[1885〜1966]小説家・児童文学者。大阪の生まれ。少年向け冒険小説で人気を得た。作「敵中横断三百里」「大東の鉄人」など。
やまなかしんや【山中伸弥】
[1962〜 ]医学者。大阪の生まれ。整形外科の臨床研修医を経て研究者に転身。米国留学時にES細胞を研究し、帰国後の平成18年(2006)マウスの皮膚細胞からiPS細胞を作製することに成功。平成19年(2007)にはヒトの皮膚細胞でも成功し、再生医療実現への道を開いた。平成21年(2009)ガードナー国際賞・ラスカー賞を受賞。平成23年(2011)ウルフ賞受賞。平成24年(2012)、ジョン=ガードンとともにノーベル生理学医学賞を受賞。同年、文化勲章受章。
やまなかいんし【山中因子】
細胞の初期化を誘導する因子(初期化因子)として山中伸弥らが特定した遺伝子。Oct3/4 (オクトスリーフォー) ・Sox2 (ソックスツー) ・Klf4 (ケーエルエフフォー) ・c-Myc (シーミック) の四つ。特定の体細胞に分化して多能性を失った成熟細胞にこの四つの遺伝子を導入すると、ES細胞と同じように全身のさまざまな細胞に分化できる状態になる。→iPS細胞
やまなかまさたけ【山中正竹】
[1947〜 ]野球選手・監督。大分の生まれ。法政大学のエースとして活躍し、東京六大学のリーグ戦で通算48勝の記録を樹立。卒業後は社会人野球に進み、都市対抗野球で優勝を経験。のち指導者に転じ、監督としてオリンピックでメダルを獲得したほか、都市対抗野球や東京六大学リーグでもチームを優勝に導いた。