やまぶきいろ【山吹色】
1 ヤマブキの花のような色。黄色。こがねいろ。 2 黄金。大判・小判のこと。「—の重宝に事欠き給ふ御身ではなし」〈浄・吉野忠信〉
やまぶきおり【山吹織(り)】
縦糸に絹糸、横糸にガス糸または木綿糸を用いて織った織物。紋繻子 (もんじゅす) の一種。女性用の帯地にする。
やまぶきがさね【山吹襲】
⇒山吹4
やまぶきしょうま【山吹升麻】
バラ科の多年草。山地に生え、高さ約1メートル。葉は9枚の小葉からなる複葉で、ヤマブキに似る。雌雄異株。夏、黄白色の小花を総状に密生した花穂を円錐状につける。
やまぶきそう【山吹草】
ケシ科の多年草。山野の樹下に生え、高さ約30センチ。茎などに黄色い汁を含む。葉は卵形の小葉からなる羽状複葉。4、5月ごろ、黄色い4弁花を開く。くさやまぶき。《季 春》
やまぶきでっぽう【山吹鉄砲】
紙鉄砲に似た玩具で、細い竹筒の両端に山吹の髄を詰め、一方から棒で突くと、先端から音をたてて飛び出すもの。
やまぶきにおい【山吹匂】
女房の装束、または懐紙などの襲 (かさね) の色目の名。上を濃い山吹色に、しだいに下を薄い色にしたもの。女房の装束では、この下に青の単 (ひとえ) を着る。