左褄を取る
《芸者が左手で着物の褄を取って歩くところから》芸者勤めをする。「昔、—・っていたらしい面影も浮んで来て」〈秋声・仮装人物〉
ひだりうちわ【左団扇】
利き手でない左手でゆうゆうとうちわを使うこと。転じて、安楽に暮らすこと。ひだりおうぎ。「—で暮らす」「—の生活」
ひだりおうぎ【左扇】
「左団扇 (ひだりうちわ) 」に同じ。「お前がよう売ってぢゃから、かかさんは—ぢゃ」〈洒・箱枕〉
ひだりおり【左折り】
物を左に折ること。特に、烏帽子 (えぼし) の上部を左に折ること。「三番の—に折りて給はり候へ」〈謡・烏帽子折〉
ひだりおりえぼし【左折烏帽子】
風折 (かざおり) 烏帽子で、左側に折り曲げたもの。ひだりえぼし。
ひだりがき【左書(き)】
文字を左から右の方へ書くこと。一般に左横書きのこと。
ひだりがって【左勝手】
1 「逆勝手 (ぎゃくがって) 」に同じ。 2 左ひざを立て、右ひざをついた座り方。「脇差 (わきざし) さいて腰かがめ—に坐したりけり」〈浄・碁盤太平記〉
ひだりがな【左仮名】
漢字の左側につける振り仮名。右に読み方、左に意味を示すことが多い。
ひだりがわ【左側】
左の方の側。さそく。
ひだりきき【左利き】
1 右手よりも左手のほうがよくきくこと。また、その人。左ぎっちょ。ぎっちょ。 2 酒が好きで強いこと。また、その人。左党 (さとう) 。 [補説]2は、金鉱を掘るとき右手に槌 (つち) 、左手に鑿 (のみ) を持つことから、鑿手と飲み手をかけたものという。