へいこうかせん【平衡河川】
河川の輸送力と土砂の運搬量とがほぼ等しいため、浸食や堆積 (たいせき) が進まない状態の河川。その縦断面は上流で急、下流で緩やかとなる。平滑河川。
へいこうかんかく【平衡感覚】
重力の方向に対する身体の位置や姿勢・動作を知る感覚。平衡覚。
へいこうきかん【平衡器官】
平衡感覚をつかさどる器官。脊椎動物では内耳の前庭器官と半規管、無脊椎動物では平衡胞がある。
へいこうせき【平衡石】
平衡器官の中にある分泌物。カルシウムを含む粒で、前庭器官や平衡胞の中で感覚毛と接触することによって平衡感覚を生ずる。平衡砂。耳石。聴石。
へいこうだ【平衡舵】
船舶で、舵板 (かじいた) が回転軸の前のほうまで広がっている舵。回転の効率がよく、操舵に要する力が小さくてすむ。
へいこうていすう【平衡定数】
反応が化学平衡に達したとき、温度が一定であれば、反応物質と生成物質の濃度あるいは活動度によらず一定の値を示す定数。
へいこうのう【平衡嚢】
⇒平衡胞 (へいこうほう)
へいこうほう【平衡胞】
無脊椎動物の平衡器官。袋状で内壁に感覚毛があり、平衡石が入っている。平衡嚢。耳胞。聴胞。
へいこうしんごう【平衡信号】
《balanced signal》互いに極性が逆の信号の組。同時に伝送することで、受信側は二つの信号の差分を取ってノイズなどを取り除くことができる。長距離・高速通信に向くが、信号を伝送するために2本のケーブルを必要とする。差動信号。→不平衡信号
へいこうけいじょう【平衡形状】
重力平衡にある天体が示す形状。自己重力のみがはたらき、内部の圧力と平衡している場合には球になるが、ふつう天体は自転しているため、遠心力がはたらき、上下方向につぶれた楕円体 (だえんたい) となる。