出典:gooニュース
奈文研、古代木製遺物の年輪画像公開へ AIでの自動計測にも期待
樹木の年輪は成長時期の気温などで幅が変わることが知られており、例えばヒノキなら春の気温が高ければ幅が広く、低ければ狭くなる。年代測定はこの特徴を利用し、試料の年輪幅の変化が長期の変化パターンを集めた標準曲線のどこに当てはまるかで年単位で伐採時期を特定できる。ただ、年輪の幅は0・01ミリ単位と極小のため写真撮影が難しく、研究者は顕微鏡越しでの手作業の測定を迫られていた。
奈文研が年輪データを初公開 平城京出土の木製品18点
記者会見した星野安治年代学研究室長は「公開することでこの分野への参入者が増えれば」と話し、年輪年代研究で他機関との連携や研究方法の発展のきっかけになることを期待している。 公開するのは、平城京左京三条一坊一坪で出土した井戸枠や木製容器、木簡の計18点に関連する年輪幅の数値やデジタル画像。18点の年輪年代は西暦342~775年。
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