奈良県北西部、葛城 (かつらぎ) 市の地名。二上山 (にじょうさん) のふもとにある。
たいまでら【当麻寺】
奈良県葛城 (かつらぎ) 市にある高野山真言宗および浄土宗兼宗の寺。正称は二上山禅林寺。推古天皇20年(612)聖徳太子の弟の麻呂子 (まろこ) 王が河内 (かわち) に建立した万宝蔵院を、天武天皇10年(681)役小角 (えんのおづの) が移転、改称したという。奈良時代建造の東塔・西塔をはじめ国宝・重文多数を所蔵。
たいまのけはや【当麻蹴速】
垂仁天皇時代の力持ちで、相撲の祖とされる人。大和国当麻の住人。朝廷に召されて、野見宿禰 (のみのすくね) と力比べをし、肋骨 (ろっこつ) を折って死んだとされる。
たいままんだら【当麻曼荼羅】
当麻寺に伝わる阿弥陀浄土変相図。観無量寿経に基づくもので、縦横約4メートル。天平宝字7年(763)藤原豊成の娘法如(中将姫)が蓮糸で織ったという伝説があるが、実際は絹糸の綴 (つづ) れ織り。鎌倉時代以降、模本が多く作られた。