かた【形／型】

の解説

1. １ （形）物の姿や格好。形状。かたち。「洋服の—が崩れる」「髪の—をととのえる」

1. ２ （形）証拠に残すしるし。保証のしるし。抵当。「カメラを借金の—に置く」

1. ３ （型）ある物のかたちを作り出すためのもの。鋳型、型紙などの類。「石膏 (せっこう) で義歯の—を取る」

1. ４ （形・型）芸能や武道などで、規範となる動作・方式。「能楽の—」「投げの—」

1. ５ （型）きまったやり方。伝統的なしきたり。慣例。「—を破る」「—どおりのあいさつ」

1. ６ （型）事物を類別するとき、その個々に共通した特徴を表している形式、形態。タイプ。「血液の—」「古い—の人間」

1. ７ （型）きまった大きさ。サイズ。「靴の—が大きすぎる」

1. ８ （形）空手の競技種目の一。相手の動きを想定し、攻撃と防御の技を一連の流れの中で組み合わせた演武。個人戦と団体戦があり、審判の採点によって勝敗が決まる。→組手3

1. ９ 物に似せて作った絵・図・像など。

   1. 「馬の—かきたる障子 (さうじ) 」〈枕・九九〉

1. 10 図柄。模様。

   1. 「着る物の—にてばし侍るか」〈仮・伊曽保・下〉

1. 11 もと何かがあったことのしるし。あとかた。形跡。

   1. 「—もなく荒れたる家の」〈源・蓬生〉

1. 12 占いに現れたしるし。うらかた。

   1. 「生ふ楉 (しもと) この本山のましばにも告 (の) らぬ妹が名—に出でむかも」〈万・三四八八〉

1. 13 （「がた」の形で）

   1. ㋐（形）名詞の下に付いて、その物に似たかたちをしていることを表す。「卵—」「ピラミッド—」

   2. ㋑（型）名詞と形容詞の語幹の下に付いて、ある性質・特徴・形式をもっていることを表す。「最新—」「ハムレット—」「うるさ—」

   3. →形 (かたち) ［用法］

類語

• パターン
• タイプ

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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