ヒガンバナ科の多年草。土手や田の畦に生える。秋の彼岸のころ、高さ約30センチの花茎を伸ばし、長い雄しべ・雌しべをもつ赤い6弁花を数個輪状につける。花の後、線形の葉が出て越冬する。有毒植物だが、鱗茎 (りんけい) を外用薬とする。曼珠沙華 (まんじゅしゃげ) 。死人花 (しびとばな) 。捨て子花。石蒜 (せきさん) 。天蓋花 (てんがいばな) 。天涯花。幽霊花。かみそりばな。《季 秋》
[補説]ヒガンバナ科の
単子葉植物は約860種が主に
熱帯・亜熱帯に
分布する。多年草で、
鱗茎をもち、葉は根生し
線形。
花被は6枚あり、子房下位。ヒガンバナ・
スイセン・
アマリリスなどが含まれる。