ごとうぼり【後藤彫】
⇒後藤家彫
ごとうまたべえ【後藤又兵衛】
[?〜1615]安土桃山・江戸初期の武将。播磨 (はりま) の人。名は基次。黒田孝高・長政に仕え、豊臣秀吉の九州出兵、文禄の役・慶長の役、関ヶ原の戦いに功をあげたが、のち、長政に疎んぜられて黒田家を退去。諸国流浪ののち豊臣秀頼に招かれて大坂城に入り、大坂夏の陣で戦死。
ごとうみつつぐ【後藤光次】
[1571〜1625]江戸初期の幕府金改め役。本姓は橋本。通称、庄三郎。彫金師後藤徳乗の弟子。徳川家康に仕え、金座を統轄し、金貨の製造や地金・金貨の鑑定などに当たった。
ごとうめいせい【後藤明生】
[1932〜1999]小説家。朝鮮の生まれ。本名、明正 (あきまさ) 。出版社勤務のかたわら作品を発表。「内向の世代」の作家の一人。「首塚の上のアドバルーン」で芸術選奨受賞。他に「夢かたり」「吉野大夫」「壁の中」など。
ごとうもの【後藤物】
⇒後藤家彫
ごとうゆうじょう【後藤祐乗】
[1440〜1512]室町後期の装剣金工家。美濃の人。名は正奥。通称、四郎兵衛。足利義政に仕え、入道して祐乗と号した。目貫 (めぬき) ・小柄 (こづか) ・笄 (こうがい) の三所物 (みところもの) の意匠・技法に新機軸を打ち出し、後藤家彫(家彫)を創始。精巧で格調高い作風により、子孫代々将軍家の御用を勤めた。