あだ【^▽徒】

の解説

［形動］［文］［ナリ］

1. １ 実を結ばずむなしいさま。無益なさま。むだ。「せっかくの好意が—になる」

1. ２ 浮ついたさま。不誠実で浮気っぽいさま。

   1. 「—なる恋にはあらで、女夫 (めおと) の契を望みしなり」〈紅葉・金色夜叉〉

1. ３ 一時的ではかないさま。かりそめ。

   1. 「なかなかに—なる花は散りぬともまつを頼まぬ人のあらめや」〈為頼集〉

1. ４ いいかげんなさま。粗略だ。

   1. 「まだしき時に方さまの御心づかひゆゑと、それはそれは—に存ぜぬに候」〈浮・文反古・五〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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