とくがわいえやす【徳川家康】
[1543〜1616]江戸幕府初代将軍。在職1603〜1605。松平広忠の長男。織田信長と結んで駿河を、豊臣秀吉と和して関東を支配。豊臣氏五大老の筆頭となり、秀吉の死後石田三成を関ヶ原の戦いに破り、慶長8年(1603)征夷大将軍となって江戸に幕府を開いた。秀忠に将軍職を譲ったのち駿府 (すんぷ) に隠退したが、大坂の陣で豊臣氏を滅ぼし、武家諸法度などを定めて、幕政の基礎を築いた。東照大権現。 山岡荘八の大河小説。「北海道新聞」などで昭和25年〜昭和42年(1950〜1967)に発表。昭和40年(1965)、伊藤大輔監督・脚本により映画化。
とくがわいえよし【徳川家慶】
[1793〜1853]江戸幕府第12代将軍。在職1837〜1853。家斉の二男。老中水野忠邦に天保の改革を断行させたが、急激にすぎて失敗。のち、外国勢力の圧迫による難局にあたり、阿部正弘を起用。
とくがわきんれいこう【徳川禁令考】
明治時代、司法省によって編纂 (へんさん) された江戸幕府の法令集。102巻。江戸時代の法制・政治・経済などを研究する上での重要史料。
とくがわじだい【徳川時代】
⇒江戸時代 (えどじだい)
とくがわただなが【徳川忠長】
[1606〜1634]江戸初期の大名。徳川2代将軍秀忠の三男で3代将軍家光の弟。通称駿河大納言。兄家光にうとまれ、秀忠の死後自刃。
とくがわつなしげ【徳川綱重】
[1644〜1678]江戸初期の甲府藩主。家光の三男。第6代将軍家宣の父。第5代将軍に擁立の動きがあったが実現しなかった。
とくがわつなよし【徳川綱吉】
[1646〜1709]江戸幕府第5代将軍。在職1680〜1709。家光の四男。治政初期は堀田正俊を登用して文治政治に努めたが、正俊の死後、柳沢吉保を重用し、生類憐 (しょうるいあわれ) みの令を発して犬公方 (いぬくぼう) とよばれた。また、貨幣改鋳によって政治の混乱を招いた。
とくがわなりあき【徳川斉昭】
[1800〜1860]江戸末期の水戸藩主。藤田東湖らを登用して藩政を改革。尊王攘夷論者で、井伊直弼 (いいなおすけ) と対立。安政の大獄で蟄居 (ちっきょ) を命ぜられた。水戸烈公。
とくがわばくふ【徳川幕府】
⇒江戸幕府 (えどばくふ)
とくがわひでただ【徳川秀忠】
[1579〜1632]江戸幕府第2代将軍。在職1605〜1623。家康の三男。関ヶ原の戦いでは父の不興を買ったが、家康の死後はその遺命を守り、武家諸法度の制定など幕政の整備に努めた。