しんぞうぶ【心臓部】
1 心臓のある部位。 2 機械や組織などを動かす中心の部分。中枢部。「企業の—」
しんぞうペースメーカー【心臓ペースメーカー】
心臓疾患で拍動数に異常があるとき、心臓に一定のリズムで電気刺激を与える装置。一般に前胸部に植え込む。 [補説]不整脈のうち、徐脈性不整脈の治療に使用するものをペースメーカーといい、頻脈性不整脈の治療に使用するものは植え込み型除細動器(ICD)と呼ばれる。ICDを含めてペースメーカーという場合もある。また、除細動機能を備えたペースメーカー(CRT-D)もあり、重症の心不全の心臓再同期療法に使用される。
しんぞうべんまく【心臓弁膜】
心臓内にあって血液の逆流を防ぐ弁膜の総称。哺乳類では三尖弁 (さんせんべん) (右房室弁)・肺動脈弁・僧帽弁(左房室弁)・大動脈弁の四つがある。
しんぞうべんまくしょう【心臓弁膜症】
心臓の弁膜が機能障害を起こした状態。弁膜が十分に開かなくなる狭窄症と、しっかりと閉じなくなる閉鎖不全症があり、四つの弁膜(僧帽弁・大動脈弁・三尖弁・肺動脈弁)のいずれかまたは複数に生じる。また、一つの弁膜に狭窄症と閉鎖不全症が同時に生じる場合もある。先天性・加齢・虚血などを原因として発症し、息切れ・動悸が起こり、肝臓肥大・むくみ・尿量減少などの症状を呈する。以前はリウマチ熱の後遺症として生じることが多かったが、抗生物質による治療の普及により、炎症性の心臓弁膜症は減少した。弁膜症。VDH(valvular disease of the heart)。
しんぞうマッサージ【心臓マッサージ】
いったん止まった心臓をよみがえらせる応急処置。胸骨の所を圧迫する方法(胸骨圧迫)と、開胸手術をして直接心臓をマッサージする方法とがある。心マッサージ。心マ。
しんぞうまひ【心臓麻痺】
心臓が急に動かなくなること。
しんぞうちょうおんぱけんさ【心臓超音波検査】
超音波診断法の一。心臓の各部の形や大きさ、動きや血流の異常などを診断する。心筋梗塞・心臓弁膜症・心筋症などの診断に用いられる。心エコー。
しんぞうはれつ【心臓破裂】
⇒心破裂
しんぞうリハビリテーション【心臓リハビリテーション】
心臓疾患で入院し治療・手術を受けた患者を対象に、社会復帰・再発防止を目的として行われるリハビリテーション。運動療法による体力の回復、生活・栄養指導による危険因子(糖尿病・高血圧・高脂血症)の改善などに取り組む。
心臓が飛び出る
不意の出来事にひどく驚くことのたとえ。口から心臓が飛び出る。「暗がりで急に声をかけられ、—◦出るほど驚いた」