心音(しんおん)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・世の中に一人あって二人とないあの芸術、物理学的な機械観念から離れた真実の心音、あの心境が創作の上に移し得られるならばと思います。名匠が仏体を刻む鑿の音、其処にあって私は仕事がして見たいと思います。私はあの里見氏の芸術からその気持が享容れられ・・・
宮本百合子
「女流作家として私は何を求むるか」
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・・・胎児の心音が好く聞える。手の脈と一致している母体の心音よりは度数が早いからね。」 佐藤は黙って聴診してしまって、忸怩たるものがあった。「よく話して聞せて遣ってくれ給え。まあ、套管針なんぞを立てられなくて為合せだった」 こう云って・・・
森鴎外
「カズイスチカ」
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